向かい風が当たり前

【Give me a minute, I'm good. Give me an hour, I'm great. Give me six months, I'm unbeatable.】 and 【Every time is a big moment.】

防災訓練

この時期に良くある防災訓練が我が社でも有りました。
私は前線指揮隊という所謂現場の作業を指示する部隊。今回の防災訓練では隊長見習いということで、当初の予定では隊長の行うことを後ろから見ているだけで良いと言われていました。実際は見ているだけではないのですが、どちらかといえば呑気に構えていました。


訓練は予定通り進んでいたのですが、今回は公設消防が訓練に加わったことで状況が一転。公設消防に指揮を移管するや否や、消防さんのアドリブ連呼。訓練が本番さながらの状況に一転しました。次から次に出てくる質問と指示の嵐。我が社の前線指揮隊の隊長はかなり現場の知識も豊富で適切に対応されていたのですが、それでも間に合わなくなってきて、出てきた指示が「お前、今から副隊長」


えっっ、、、


そんな予習も何もしていないですよ、しかも、「やれ」と言われていきなり数十名に指示なんて出来ないです。まず、声が出ない。
まるでミッドウェー海戦状態になってしまいました。
しかし、事故が起きる時はシナリオなんて無いのですから、直ぐに対応できないと失格なのです。参りました。
今日、一番訓練されたのは実は私だったかもしれない。とても有意義な訓練でした。


訓練で公設消防がしきりに指示していたのが、現場の状況把握でした。
危険場所は無いか?
危険場所との隔離は?
燃えているものは何か?
その残量は?
可燃性ガスは無いか?
風向きは?
そしてその状況に変化は生じていないか?


ちょうど、東日本大震災のとき、福島第一原発での反応炉冷却で、スーパーレスキューの隊員さんが状況把握部隊と冷却作業部隊に分かれて、状況把握部隊が常に状況を把握。冷却部隊に「今、安全。今、危険」と指示していたことを思い出しました。状況把握が一番重要だということ。それがあって鎮圧作業が出来るということ。姫路の例もありましたし。


わたくしごとに戻ると、今の私ではとても前線指揮隊の隊長は務まらない、そう思いました。
前線指揮隊の隊長の指示で工作班、消火班などの数十名の人が動きます。本当の事故の時に間違った指示をするとその人達を殺してしまう。今の私だと数十名の命を無駄にするリスクが高過ぎです。消防車の能力から可燃物の知識、一度勉強をして、資格も取ったのですが、十年以上が経過しているので忘れてしまっています。現場の知識も知らんことが多いし。このままでは人の命を預かることはできないです。でも、今日、やることが沢山見えたので、一日でも早く勉強しなければならないです。


ちょうど、のぶちゃんと来週に会う機会があるので、いろいろと教えてもらおう。
今日の消防士の指揮をとられていたNさん、うちの軍曹は厄介な人だと言っていたけど、僕はNさんからもう一度、話を聞きたいですよ。