ブルートレインで帰郷

実は今回の呉出張のもう一つの目的がブルートレインに乗ること。
前々から乗りたかったのだが、なかなか機会を作れなかった。
しかし、今度の3/14で廃止となるので、ここで乗らなければ一生乗れないと思い、今回の乗車を決めた。
中ちゃんでたらふく食事をした後に、コンビニでチューハイとおつまみを買って広島駅のホームで待つ。

22時半頃、遠くからブルートレイン富士がホームに入ってきた。なかなか風情がある。

ドア上の行き先表示を撮影して乗車。

座席はシングルデラックス。中は広くは無いが電車の個室としては十分な広さ。洗面台もある。

荷物を棚に置いて、いろいろと部屋の設備を見ているうちに車掌さんが検札にやって来た。
新幹線の検札と違って、世間話をしながら、（車掌さんは、ここにも電車好きのお客さんが来たなという愛想の良い笑顔で）検札。わたしの切符も丁寧に扱い、決して汚さないようにと気配りをしながらの検札。
とても気持ちがよく人情が感じられる。

そうこうしているうちに、「ガタン！！」と結構強めの揺れと同時にゆっくりと電車が動き出した。
最初の「ガタン！」という揺れは貨物列車が発車するときと同じ感じの揺れ。
そして、特急と言っても新幹線とは違ったゆっくりとしたスピードで景色が流れ始めた。ゆっくり、東京の通勤電車よりも心持ち遅い気がする。

トイレ等の社内設備を散策しているうちにまた、あの車掌さんと出合った。とてもにこやか。
（写真は電車のトイレの水位計）

室内に戻り友人とチュウハイを飲みながらブルートレインに乗った感動を分かち合う。彼もまた電車好き。東京の電車記号（モハ２３１とか）の意味を知っている。

今回乗車した電車記号は　オロネ１５−３００２
この意味は↓
ロ・・・グリーン車
ネ・・・寝台車
１・・・直流
５・・・急行型電車もしくは特急型電車（今回は特急型）
３００２・・・たぶん製造番号（？）
オの意味が分からない。

窓の外は東広島を通過中。真っ暗。
そして尾道、福山を通過した頃、眠たくなってきたので寝ることにした。
わたしの使ったデラックスはシートのレバーを引くとシートが若干前に出て広く使える。
電車の振動もなんのその。すぐに就寝した（みたい）。

なんとなく寒いなぁと気づいて目を覚ますと、米原駅に停車中。時間は朝の4時半頃。
部屋の暖房を強めてすぐにまた寝た。

次に目が覚めたのは浜松手前の車内放送が流れた時。時間は6時半。
浜松を出発した後に車内販売が始まった。「サンドイッチ、弁当、ホットコーヒーは如何ですか〜」と男性の声。
これまた風情のある町の喫茶店という感じの声。

パンを買って乗っていたのと、流石に前日にあれだけ食べれば朝食は入らない。
窓の外を見ながらのんびりと身支度をして、熱海、小田原を通過し、9時半頃に横浜着。

デラックスシートを使ったこともあり、値段は新幹線よりも1万円高い。しかも早朝発の新幹線とほとんど変わらない時間に東京に着く。廃止の理由にも納得。
だけど、やはり風情、旅の情緒はこちらが数段上。廃止は寂しいなぁ〜。

その後、川崎大師に行って厄除けのお護摩を受けて、午後から出社。